国の天然記念物に指定されている
奈良公園(
奈良市)一帯の鹿を収容・保護している施設「鹿(ろく)苑(えん)」が3日、初めて一般公開された。鹿の生態を詳しく知ってもらい、入場料に代わる「協力金」で保護活動を充実させるのが目的。
鹿苑は
春日大社の境内にあり、負傷した鹿や病気の鹿を保護しているほか、畑を荒らしたり、人間に危害を加えたりする鹿を隔離。現在は約300頭を収容している。
この日は立派な角の雄鹿約60頭を公開。縄張り争いで角を突き合わせる勇壮な姿をみせた。
大阪府八尾市から訪れた小学4年、山上
夏菜さん(10)は「角鹿を見る機会が少ないので、迫力があった」と話した。
公開は平日の午後1~4時。入苑無料だが、100円程度の協力金が必要。問い合わせは、奈良の鹿愛護会((電)0742・22・2388)。