福士の走りが鍵…渋井、ガメラシュミルコにも注目
2013.1.26 19:55
今大会もペースメーカーが5キロ当たり16分50秒~17分を目安に最長30キロまで引っ張る。先頭集団に位置取り、後半に勝負できれば十分に2時間24分を切れる設定だ。ただ、最後までこのペースにつける選手は多くない。優勝争いの鍵を握るのは、やはり福士加代子だ。
ハーフマラソン日本記録保持者の福士にとっては決して速いペースではなく、十分に余力を残せるはず。それでも、昨年は重友梨佐(天満屋)とのデッドヒートから、自身がスパートする前に26キロ過ぎで引き離され、その後は失速した。
今回は本番で余力を感じられるようにするため、永山忠幸監督は「(練習は)腹八分目を意識してきた」と話す。マラソンは精神面も大きく左右するだけに、中盤までリズムよく走って、後半の苦手意識を克服できるかどうかだ。
渋井陽子も後半に課題があるタイプといえる。ただ、「(先頭集団には)必死についていく。その中で後半に(体が)キレていく走りができれば」と意欲をみせる。体も絞り込んだ今回は、ここ数年の中でも状態がいい。