山口・島根の記録的豪雨なぜ? 日本海上の「寒冷渦」が原因
2013.7.28 22:50[天気・気象]
山口、島根両県で発生した記録的な豪雨について気象庁は28日、「予想を超える大雨となった」と説明。日本海の上空5千メートル付近に、移動速度が遅い「寒冷渦」と呼ばれる低気圧が発生し、中国大陸からの暖かく湿った空気が、低気圧の周囲を回り込むように流れ込んだのが要因という。
気象庁によると、寒冷渦は上空の偏西風が南に蛇行し、切り離されて停滞。大陸からの湿った空気は反時計回りに中国地方に流入、山脈にあたるなどして急激な上昇気流が発生したと考えられる。短時間の局地的な集中豪雨は「ゲリラ豪雨」とも呼ばれ、いずれも上昇気流で発達した積乱雲がもたらすという。