nk2367nkの日記

覚え書きです。

今日のコラム


☆ お早うございます、今日もお立ち寄りありがとうございます。☆

3月12日 松下幸之助一日一話 (松下幸之助.COM)

得心がいく仕事を

 私たちが仕事なり商売を進めていく上で、いいかげんな妥協をしない、言いかえれば自分に得心がいくまでは仕事を進めない、ということが非常に大事ではないかと思います。たとえば、かりにある品物に大量の注文があったとします。そういう場合に、ともすれば、あとで注文が取れなくては困るからというので、つい安易に妥協しがちになります。けれども、そのようなときに往々にして失敗があるわけです。

 ですから、いかなる人の注文であっても自分が得心しない仕事は進めないという基本の考えをしっかり持たないと、仕事が大きくなり扱う品物が多くなるにつれて収拾がつかなくなってしまいかねないと思うのです。


【コラム】筆洗

2014年3月11日 東京新聞TOKYOWeb

▼ぎしぎし。どんどん。ガタガタ。バラバラ。バリバリバリ。どーん。どかん。ゴゴッ、ゴゴッ。バキバキ。どーん。ひたひた。どどっ。くにゃ。ぐちゃぐちゃ。ずたずた。がっくり。ぽつん。しーん。ぽろぽろ

▼三年たった。あの日の新聞、被災者の文章を読み返してみる。気がついた。どの文章にもたくさんのオノマトペがあふれている。擬声語、擬態語の総称。音、形態、感情を音声のように表した言葉である

▼あの日にオノマトペがひんぱんに出てくるのは当然である。地震。大津波。倒壊。大災害の音が耳を襲った。痛みとともに残る。それを言葉でちゃんと写しておきたかった。伝えたかった

▼残酷な音、無残な音。不思議な力も持っている。普通の言葉を重ねようとも伝え切れない空気を表現する。痛みや悲しみを読む者に想像させる。共有させる

▼「こんこん」。こんな「音」もあった。震災後、体育館に避難した老人の咳(せき)の音。当時の新聞にみつけた。寒かったか。寂しくないか。三年前の音を今、心配させる言葉の力

▼一年、二年、三年。時間という怪物は傷をいやしてくれる。いやすが、忘れてはならないことも連れていく。ぎしぎし。どんどん。ガタガタ。バラバラ。ほっ、という温かいオノマトペもある。音の記憶は目の記憶に勝るという。口に出せ。刻まれた音の言葉はあの日へ運ぶ簡単な呪文である。

☆ 今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆