nk2367nkの日記

覚え書きです。

今日のコラム


☆ お早うございます、今日もお立ち寄りありがとうございます ☆


2月15日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM )

自己観照

自省の強い人は、自分というものをよく知っている。つまり、自分で自分をよく見つめているのである。私はこれを“自己観照”と呼んでいるけれども、自分の心を一ペん自分の身体から取り出して、外からもう一度自分というものを見直してみる。これができる人には、自分というものが素直に私心なく理解できるわけである。

こういう人には、あやまちが非常に少ない。自分にどれほどの力があるか、自分はどれほどのことができるか、自分の適性は何か、自分の欠点はどうしたところにあるのか、というようなことが、ごく自然に、何ものにもとらわれることなく見出されてくると思うからである。


【コラム】筆洗

2014年2月14日東京新聞TOKYOWeb

テオブロマ・カカオ。チョコレートの原料カカオの学名だ。テオブロマとは、「神々の食べ物」の意。祈るような想(おも)いを込めるには、ぴったりのお菓子である

▼そんなチョコはかつて本当に神聖な食べ物だった。原産地の中南米で栄えた文明では、豊作を祈るため、神に捕虜を生(い)け贄(にえ)として捧(ささ)げれば、その心臓がカカオの実になると信じられていた。カカオは通貨の役割も果たし、豆百個が奴隷一人に値した。あまりに貴重なため、収穫にあたる農民ですら手を出せなかったそうだ

▼それも今は昔…と思っていたが、どうも世界の現実は違うらしい。西アフリカのカカオ産地では、奴隷制を思わせるような強制労働や児童労働がはびこってきたという

▼その悲惨な状況を打破するために、各国政府やカカオ豆を扱う多国籍企業が協調し対策に乗り出したのはつい十数年前のことだと、キャロル・オフさんの労作『チョコレートの真実』(英治出版)に教わった

▼カカオ産地で、農民らにチョコの値段が百円程度だと伝えると、みんな目を丸くするという。それは少年の日給の三日分よりも多い。当然、チョコを口にしたこともない

▼オフさんは、<これは私たちの生きている世界の裂け目を示している。カカオの実を収穫する手と、チョコレートに伸ばす手の溝は、埋めようもなく深い>と書く。チョコには苦い真実も含まれている。


☆ 今朝も寒く足元不良です、皆様にとって良い一日で有りますように ☆