nk2367nkの日記

覚え書きです。

今日のコラム




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2月9日 松下幸之助一日一話(松下幸之助 .COM )

一歩一歩の尊さ

 仕事はいくらでもある。あれも作りたい、これもこしらえたい、こんなものがあれば便利だ、あんなものもできるだろう、と次から次へと考える。そのためには人が欲しい、資金が欲しいと願うことには際限がないが、一歩一歩進むよりほかに到達する道があろうか。それは絶対にない。やはり、一歩一歩のつながり以外に道はない。坦々たる大道を一歩一歩歩んでゆけばそれでよい。策略も政略も何もいらない。一を二とし、二を三として一歩一歩進んでゆけばついには彼岸に到達するだろう。欲しいと願う人も一人増え、また一人増えてついには万と数えられよう。一歩一歩の尊さをしみじみ味わわねばならぬ。


【コラム】筆洗 東京新聞TOKYOWeb

2014年2月8日

▼日本の近代建築研究の第一人者で、三日に六十八歳で逝去した鈴木博之さんが、ある企業から、「数百年残り続けた構築物の調査を」との依頼を受けたのは、東日本大震災の三十年前のことだったという

▼世界各地の建築遺産などを調べ、報告書を書いた。その時、数世紀の時に耐えうる建造物のありように気づいたと、新聞への寄稿で記していた

▼一つは、大理石など持ち去られやすい高価な材料や、維持に手間が掛かる最先端の技術で造るのは、だめだということ。泥や普通の石などありふれた材料で大きく造るのが肝要で、ピラミッドや古墳がその例だ

▼もう一つは、宗教に代表されるように、人々が世代を超え、それを守る熱情を持ち続けるシステムがあること。その好例の一つが、伊勢神宮

▼大震災の教訓を鈴木さんは<自然への畏敬の念、そこに込められた鎮魂の思いなくしては、今後数百年にわたる町の再生はあり得ないのではないか>と論じた。いくら私たちの生活が技術発展の上に立とうとも、自然の力をしかと感じて生きねばならないのだと

▼さて、鈴木さんの三十年余前の報告書を手にした企業はどう受け止めたろうか。この企業、実は原発から出る放射性廃棄物に関連する会社で、その長期貯蔵のヒントを求めていたそうだ。まさか核の力を信奉する「宗教的システム」が必要と考えた訳ではなかろうが。


【社説】東京新聞TOKYOWeb

補正予算 無駄削減は見せ掛けか

2014年2月8日

 二〇一四年度予算案編成で「無駄遣い」として削減された事業費の多くが、一三年度補正予算に計上されている。安倍晋三首相が示してきた「無駄削減」に取り組む姿勢は見せ掛けだったのか。

 六日成立した一三年度補正予算は、四月の消費税増税の影響を緩和する経済対策の財政的裏付けになるもので総額五兆五千億円。安倍首相の指示で昨年九月に編成が始まり、一四年度予算案の編成作業と同時並行で行われた。二つの予算は一体だ。

 この編成過程で、国民に対する「だまし討ち」が起きていた。

 安倍内閣は昨秋、各府省の事業に無駄や見直す余地がないかを有識者が公開で検証する「行政事業レビュー」を行った。十府省の五十五事業が対象となり、一四年度予算案編成の過程で約四千八百億円を削減した、と公表していた。

 しかし、「無駄な事業」として一四年度予算案から削られた予算のうち、少なくとも八事業、三千六百億円が、一三年度補正予算に前倒しで「復活」していたのだ。

 麻生太郎財務相は「有識者の指摘に対応して予算を計上した」と釈明したが、当初予算で削った無駄な予算を補正予算にそっくり移し替えただけなら、無駄を削減したとは、とても言えまい。

 補正予算編成は本来、財政法で緊急に必要となった場合などに限られているが、実際には、当初予算で削られた不要不急の事業が補正予算に「敗者復活」のように盛り込まれることが横行してきた。

 さらに補正予算は当初予算に比べて査定が甘く、国会での審議時間も短い。これが無駄遣いを許す温床となり、国家財政悪化の一因であることは否定できない。

 こうした悪弊は一刻も早く断ちきるべきだ。行政の無駄を削る首相の姿勢が本物だというのなら、「無駄」と指摘された事業予算の執行凍結を決断したらどうか。

 持続的な社会保障制度の確立や財政健全化を掲げて、国民に増税や年金、医療、介護など社会保障費の負担増を強いる一方で、無駄と指摘された事業の予算を、経済対策を名目にばらまく。

 こんなことを繰り返していては四月からの消費税増税や10%への再増税に国民の理解が得られないだけでなく、首相が今年の施政方針演説でわざわざ一項目を設けて表明した財政健全化も望めまい。

 首相には、歳出削減に抵抗する官僚たちと、政治生命を懸けて戦う覚悟が必要だ。無駄を削る姿勢が見せ掛けなら、もう要らない。


☆ 大雪ですね、足元に気を付けて下さい。今日も寒いですが、皆様にとって良い一日で有りますように ☆