nk2367nkの日記

覚え書きです。

今日のコラム

7月16日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

仕事は無限にある

 この頃は不景気で仕事がないと言うけれども、今後百年の日本というものを考えてみると、その間に日本の建物という建物はほとんどつくり変えなければならなくなるだろう。橋や道路も同じである。そういうことを考えてみただけでも、仕事はいわば無限、困るほどにあるのである。

 ところがそういう見方をせずに、みずから仕事がないようにし、不景気にしているのが、いまの日本の実情ではないだろうか。

 これはものの見方を変えないといけない、発想の転換をしなければならない、ということである。そうしてこそはじめて、わが国に無限の仕事があることがわかるのである。



2013年7月16日天声人語(OCN朝日新聞デジタル

天声人語

ブータン政権交代が起こった。民主主義国では驚く話ではないが、「幸せの国」ともてはやされてきた国だから、何があったかと気になる。若い人に職がない。頼みのインドとの関係も具合が悪い。もろもろの不満が噴き出したらしい

▼ただ、「幸せの国」の看板を下ろすことはないようだ。「国民総幸福(GNH)」という独自の物差しをつくり、心の充足も含めた国造りをしてきた。その影響力は大きく、主要国でも幸福度を測って政策立案に生かそうという試みが広がる

▼幸せか不幸せかは結局、一人一人の主観、心持ちに帰着する。数値で示せるのか。ブータン政府は国民の意識を調べるにあたり、1人に4時間かけ、約250の質問をするという。担当者が3月の東京での会議で語っている。「つかみどころがないので、たくさん質問する以外にない」

▼経済成長を否定するのかといった疑問も寄せられる。答えは、決してそうではない、である。持続可能な社会を目指す。先の会議で担当者は言った。「ブータンも色々な問題を抱えている。ロマンチックな場所と受け取っていただきたくない」

▼幸福度の活用は内閣府自治体も模索している。しかし、心の問題以前に最低限の生活すらできない人々の急増を何とかせよという声は多い。もっともではある

▼一方で、幸せでなければならぬという衝迫に人々が追い立てられる社会になっても困る。幸せ上手という言葉がある。月並みながら、足るを知るの境地に至りたい。