nk2367nkの日記

覚え書きです。

今日のコラム


11月7日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

見る前に察する

不当な競争は断じていけませんが、正常な競争には進んで乗りださなければ、進歩がありません。またその競争には勝たねばなりません。

その場合、問題は相手の差し手を、それが形に表われないうちに感じることができるかどうかにあります。相手の企画が商品として市場に出てきてから、あれはいいな、うちでもやろうか、では遅いのです。まだ目に見えないものを、なんとなく感じる。むずかしいがそれをやるのが競争に勝つ経営というものです。ましてや相手の商品を見てすぐに手を打つならまだしも、それが売れ出してやっとみこしを上げるようでは“後手”にまわるもはなはだしいと言うべきです。


筆洗

2013年11月6日(東京新聞TOKYOWeb)

ノーベル賞作家サミュエル・ベケットが書いた『ゴドーを待ちながら』の初演は一九五三年のパリだった。ちょうど六十年前のことだ

エストラゴンとウラジミールの二人がゴドーなる人物をただ待っている。この不条理演劇をめぐっては六十年たった今でも解釈が分かれ、新見解が出てくる。ゴドーとはいったい誰か。ゴッド(神)ではないか…。ベケットの思うつぼであろう

▼現代演劇の最高傑作にして最大の問題作と評される『ゴドー』だが、米国での初演は散々な結果に終わった。フランス直輸入の爆笑喜劇を期待していた観客は不可解な内容に激怒し、途中で帰ってしまったという

▼最後まで残ったのは数人でその中に米国を代表する劇作家テネシー・ウィリアムズウィリアム・サローヤンがいた。二人にはこの芝居の面白さ、ベケットの意図が分かったのである

▼日産の電気自動車(EV)「リーフ」がノルウェーの十月販売台数でトップになった。ガソリンを全く使わない車は発売当初こそ話題になったが、世界市場全体では伸び悩んでいる。日本では、上位三十位(九月)にも入らない

▼環境先進国のノルウェーはEV導入に熱心で、購入時の減税措置が用意され、充電場所などのインフラ整備が進んでいる。「リーフ」人気の背景だ。どうもノルウェー人が少数派の「分かっている人」に思えてならない。