広島・前田智徳さん(42)「プロは結果がすべて。志は高かった」
■広島東洋カープ・外野手(まえだ・とものり)
広島ひと筋24年、通算7785打席目で現役に終止符を打った。
引退試合での八回2死、今季最多の観衆が見守るなか、希代の天才打者の最終打席は投ゴロ。九回には5年ぶり、新球場では初の右翼守備に就き何度もファウルを懸命に追った。「ゴロを打って走るのは避けたい。守備は不可能」と言ったはずが、どちらも結果は逆。「願うことがかなったことがない」と苦笑した。
平成2年、熊本工高からドラフト4位で広島入り。走攻守の三拍子がそろったプレーは名だたる選手らをも魅了した。
だが、人生は度重なるけがとの闘いだった。2度のアキレス腱(けん)断裂。ある年の暮れの夜、球団関係者が仕事納めの後に廿日市市の屋内総合練習場をのぞくと、真っ暗な中でひとりリハビリトレーニングに励んでいた。英美夫人は「オフも課題が多く、休みもリハビリや治療。でも、頑張る姿に家族も心打たれた」と振り返る。約20年間、患部に使ったテーピングの量は1日約10メートルにもおよぶ。
「24年間で野球をやっていない時間が多かった。ほとんどがリハビリとトレーニング。でも、やらないと結果は出ない」
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2013.10.3 21:40 [セ・リーグ]